お知らせ

2020年度 施政方針

2020/02/18
令和2年3月議会での施政方針です。

はじめに
本日、令和2年第1回定例会(3月議会)の開会に当たり、令和2年度予算案並びに関連諸議案のご審議をお願いするに際しまして、市政運営に臨む所信を明らかにし、市議会議員各位をはじめ、市民のご理解とご賛同を賜りたいと存じます。

まず、昨年は市制施行100周年という記念すべき大きな節目を迎え、「B-1グランプリ(ビーワングランプリ)in明石」をはじめとする記念事業を、市民、市議会とともに手を携え、オール明石で盛大に開催することができました。関係各位に心から感謝申し上げます。

そして、郷土の発展を願い、多くの先人たちより受け継がれてきた歴史の重みを再認識し、明石の新たな100年の礎を築いていくという、市長としての責任を強く感じるとともに、市民の幸せと、このまちの更なる発展のために全力を尽くしてまいりたいと改めて決意したところであります。

これまでの市政運営と現状
私は市長就任以来、ふるさと明石への熱い思いを胸に、全力で市政運営に取り組んできました。2018年4月には、中核市へ移行し、昨年は児童相談所を設置するなど、一層の権限と責任のもと、市民に最も近い基礎自治体として、市民視点で、市民に寄り添った施策を展開してまいりました。

特に「こどもを核としたまちづくり」、「誰にもやさしいまちづくり」を重点的に推進することにより、人口などがV字回復し、人口減少、少子化、地域の衰退など、今日、私たちが直面している社会的課題にも着実に対応しながら、まちづくりを推進してきました。

その結果、子育て層を中心とした転入超過や出生数の増加により人口は7年連続で増加しています。とりわけ、本市の合計特殊出生率につきましては、2018年は1.7と、国の1.42や県の1.44と比較し、極めて高い状況となっております。国が目標として掲げる希望出生率1.8を達成すべく、しっかりと取り組んでまいります。
また、これらの人口増加に伴い、明石駅前の人出が7割増加し、商業地の地価も6年連続で上昇するなど、地域経済が活性化し、まちが賑わっています。

そして、市税収入につきましても、個人市民税、固定資産税などが、6年で22億円増加しており、基金についても12年ぶりに100億円を超え、2018年度決算では、115億円となりました。

これらを財源として、市民の暮らしに着目した、人にやさしい施策の更なる展開を図ることにより、市民の生活に対する安心や満足度が生まれ、更にまちの魅力が向上し、人口が増えるという「まちの好循環」が加速・拡大しております。

今年度、実施いたしました市民意識調査におきましても、「明石のまちに愛着を感じる」と回答した人の割合が90.8%、「住んでいる地域が住みやすい」と回答した人の割合が91.2%という結果となっております。
しかし、この結果に満足することなく、すべての人に選んでいただけるまち明石を目指してまいります。

これからのまちづくり
さて、今日、世界では、一国の経済危機が瞬時に他国へ連鎖するのと同様に、気候変動や自然災害、感染症といった地球規模の課題がグローバルに連鎖して発生し、経済成長や社会問題にも波及して深刻な影響を及ぼす時代になってきております。このような状況を踏まえ、2015年に国連で掲げられた17の目標が、SDGs(エスディージーズ)であります。

このSDGsには、基本理念として、誰も置き去りにせず、持続可能な社会を作るため、全世界が手を取り合って取り組むことが掲げられております。つまり、いつまでも、みんなで、助け合う社会の実現を目指しています。
この理念は、まさに、本市がこれまで進めてきた「こどもを核としたまちづくり」、「誰にもやさしいまちづくり」の理念と合致するものであります。

新年度につきましては、このSDGsをまちづくりの基軸として位置付けてまいります。「SDGs未来安心都市・明石」の創造に向けて、市民満足度を更に高め、暮らしの質を重視したまちづくりを加速させ、持続可能な、誰もが住みたい、住み続けたいと思うまちを目指してまいります。

まちづくりの推進に当たりましては、SDGsの理念を反映した「いつまでも」、「すべての人に」、「やさしいまち」を「みんなで」の4つのキーワードを基に取り組んでまいります。

まず1点目の「いつまでも」につきましては、引き続き、まちの好循環の維持・拡大を図り、明るい未来につながるサスティナブル、持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。

2点目の「すべての人」につきましては、年齢・性別・障害・国籍などに関わらず、すべての人が安心のインクルーシブなまちづくり、すなわち、誰一人取り残さないまちづくりに取り組んでまいります。

3点目の「やさしいまち」につきましては、SDGsの理念である環境・経済・社会の3側面の統合的な向上を目指し、ハード・ソフトの両面から、バランスよく、やさしいまちづくりに取り組んでまいります。

最後、4点目の「みんなで」につきましては、行政・市民・企業などが一丸となって、みんなで、パートナーシップにより、目標の達成に向けて取組を進めてまいります。

また、このSDGs基軸としてまちづくりを総合的・計画的に推進するために、市の最上位計画である総合計画を、「(仮称)あかしSDGs推進計画」として策定してまいります。
そして、これらの基本的な考え方に基づき、5つの重点的な取組を進めてまいります。

重点的な取組
1点目は、「やさしい共生社会に向けた取組」です。
すべての人が、ありのままに、自分らしく暮らし、社会の一員として支え合い活躍できるまちを目指してまいります。

まずは、高齢者施策です。高齢社会が進展するなか、これからのまちづくりやまちの活性化を考える上で、今後、高齢者に担っていただく役割は、一層大きくなってまいります。また、支援が必要となっても住み慣れた地域で安心して暮らしていただけるよう環境を整備してまいります。

元気で意欲ある高齢者の活動を応援する観点から、外出や移動支援を行うため70歳以上の方に配付しております寿タクシー券の2000円増額を継続するとともに、高齢者等が将来にわたり、安心して外出できるよう、たこバスをはじめとする移動支援の在り方について検討を行います。

また、認知症の人やその家族の意思が尊重され、認知症になっても住み慣れた地域で安心して生活することができるよう認知症施策の指針となる(仮称)認知症施策推進条例の制定を目指します。あわせて、認知症などにより、判断能力が十分でない人が地域社会の中で、自分らしい生活が送れるよう成年後見制度の活用促進に向けた条例を制定するなど、高齢者等の総合支援を充実してまいります。

次に、誰も取り残されることなく、全ての人たちが大切にされるインクルーシブな社会を実現していくため、(仮称)あかしインクルーシブ条例を制定するとともに、事業者等を対象にした研修会の実施など、やさしいまちづくりを更に拡充してまいります。

性の多様性につきまして、どのようなSOGIであっても、ありのままで暮らすことができるまちづくりを進めていくため、LGBT/SOGI施策推進ネットワークの立ち上げやパートナーシップ制度の導入を見据えた取組を推進してまいります。

2点目は、「地球と自然にもやさしいまちづくり」です。
近年、世界各地では、地球温暖化を起因とする極端な気候変動により、気象災害が頻繁に発生しており、このことは日本においても例外ではありません。

この明石の温暖で過ごしやすい気候と海をはじめとした恵まれた自然環境を後世の市民にしっかりと受け継ぐとともに、未来に希望を持てる社会の実現に向け、人にも、地球にも、自然にも、やさしい持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。

そこで、本3月議会に提案させていただきましたとおり、本市におきましても、「気候非常事態宣言」を表明し、地域循環共生圏構築に関する検討や、家庭用燃料電池及び蓄電池設置にかかる助成制度の創設など、脱炭素社会の実現に向けて、総合的に取り組んでまいります。

また、2021年秋に「第41回全国豊かな海づくり大会(兵庫大会)」がこの明石の地で開催されます。この大会を契機として、単に海からの水産資源の恵みを得るだけではなく、海の持つ多くの役割を再認識し、市民、事業者、行政が共に手を携え、豊かな海の実現に向けて横断的に取り組んでまいります。

3点目は、「まちの元気と魅力の向上」です。
現在のまちの好循環の拡大を図り、まちの元気と賑わいを創出するとともに、市内外へと本市の魅力や「たからもの」の発信に一層積極的に取り組んでまいります。

来年度は、時の記念日100周年、天文科学館60周年を迎えます。その節目に合わせて、「時のまち明石」、「子午線のまち明石」を広く発信するため、「時のまちサミット」の開催や明石駅前再開発ビル内に天文科学館のエッセンスを集めた分室の設置、各種記念イベントを実施いたします。

次に、「本のまち明石」の推進であります。まちの魅力として、いつでも、どこでも、誰でも、手を伸ばせば本に届く環境を整え、文化の薫り高いまちづくりを一層推進してまいります。(仮称)あかし読書バリアフリー条例の制定をはじめ、市民図書館や福祉施設、学校図書館等における音声読み上げ器の整備などハード・ソフトの両面から読書バリアフリー環境の整備を進めてまいります。

また、市内に存在する貴重な文化財を市民の宝として、まちづくりや観光などの他分野と連携しながら、地域社会全体で保存・活用に取り組んでいくため、文化財保存活用地域計画を策定してまいります。
旧魚住清掃工場敷地内には、展示室を含む文化財収蔵施設を設置するとともに、その周辺には緑地や公園など市民が憩える場を整備してまいります。

4点目は、「安全・安心(ハートフルハード)のまちづくり」です。
市民の暮らしの基盤であるハード施策にもしっかり取り組んでまいります。すべての市民の安全・安心を確保するため、未来への投資として持続可能で、人にも、自然環境にもやさしい都市空間づくりを全市的に推進してまいります。

まずは市役所新庁舎であります。「すべての人にやさしいスリムでスマートな庁舎」を基本理念といたしまして、災害時の対応力強化やバリアフリー、ユニバーサルデザインの導入を図るとともに、明石らしい市民の市役所庁舎の整備に向けて、実施設計に着手してまいります。

また、次の100年を見据え、持続可能なまちづくりに向けた、市民の安全と快適な暮らしを支える都市空間づくりのため、明石、西明石、大久保、魚住、二見の各地域について、その資源や特性を踏まえ、市内全域の均衡のとれた安心のまちづくりを進めてまいります。

安心で利便性の高い幹線道路の整備といたしましては、交通渋滞の解消や都市交通の円滑化など道路機能の向上と周辺における土地利用の増進などを図るため、山手環状線(大窪工区)及び江井ヶ島松陰新田線の整備を計画的に進めてまいります。

最後に5点目の「こども総合支援の充実」です。
すべてのこどもを、まちのみんなで、一人ひとりに寄り添い、本気で応援するという理念の下、妊娠期から出産、子育て期と安心してこどもを産み育てることができる環境の更なる整備を行ってまいります。

はじめに「待機児童対策」といたしましては、都市公園や公立幼稚園などの公共空間を活用した施設整備などにより、合わせて1500人規模の受入枠を拡充するとともに、それに伴い、必要な保育士の確保策を継続して講じることにより、保育の量と質を確保してまいります。

あわせて、小規模保育事業所の連携先として幼稚園が選択されるよう、市立の全幼稚園で給食を実施し、保護者の負担軽減を図るとともに、更なる待機児童の解消に努めてまいります。

次に、虐待による死亡事例のうち、約半数が0歳児であることを鑑み、子育て経験があり、かつ、市が実施する研修を受講した配達員が、毎月、市の子育て支援情報の提供とともに、おむつなどの月3000円相当の赤ちゃん用品をお届けするシステムを導入し、0歳児の家庭に関わりを持ち、子育ての不安や悩みをお聴きすることで、0歳児家庭の見守りをしっかりと行ってまいります。

また、同時に、母体の回復と不安の軽減、育児方法の獲得などを目的とした産後ケア事業に、日常生活に近い形態での支援である「訪問型」を新たに導入し、より多様なニーズに応じた支援を実施いたします。

こどもの就学後の施策につきましては、こどもの夢と、心身の健やかな成長を、社会全体で応援する取組の一環として、特に教育費の負担が大きい、中学生がいる世帯について、負担軽減を図るため、所得に関わらず、給食費を無償化してまいります。

各分野の取組
これらの重点的な取組に加えて、「誰もが住みたい、住み続けたいと思うまち」の実現に向けた主な取組を、分野ごとに紹介いたします。

まず、福祉分野です。
高齢者、こども、障害者等、すべての人が社会の一員として、安心して自分らしく、そして健全で豊かな生活を送ることができるよう環境を整備してまいります。

そこで、すべての人が、互いに交流し、支え合い、住みよい地域づくりを行う地域共生社会の実現のため、介護保険制度も活用しながら、みんな食堂や地域支え合い活動に対する補助金の創設をはじめ、パイロット事業としてみんな農園など、居場所づくりや交流促進に向けた取組を充実してまいります。

高齢者や障害者など支援を必要とする人たちが、罪を犯したことにより、社会から孤立し、再犯に至ることがないよう、関係機関と連携しながら、入口支援・出口支援を実施するとともに、啓発イベントを開催し、市民理解の促進を図ってまいります。

犯罪被害者等が受けた被害の軽減及び回復のため、経済的支援のほか、家事援助等の日常生活支援など継続的かつきめ細やかな支援を行うとともに、新たに基金の設置や特例給付金の支給など、将来のセーフティネットとして支援の充実を図ってまいります。

新生児聴覚検査について、先天性難聴を早期に発見し、適切な支援に繋ぐため、出生直後に実施される初回分の検査費用を助成いたします。

次に教育分野です。
未来を担うこどもたちが、健やかに成長できるよう、誰一人取り残されることがない、やさしい、かつ、質の高い教育環境を整えるとともに、こどもの健やかな成長をまち全体で応援する仕組みづくりに取り組んでまいります。

家庭環境や親の意思などに依拠せず、こどもが自らの意思で夢に向かい進学できるよう、新たな給付型奨学金制度の創設に向けた検討を行ってまいります。

放課後児童クラブにつきましては、高まるニーズに対する安定的な育成支援の提供のため、支援員及び施設を十分に確保するとともに、放課後児童支援員の認定資格研修を実施するなど支援体制の充実を図り、質の向上を図ってまいります。

こどもたちの教育環境の更なる充実のため、小学校におけるALTを派遣する日数を増やし、英語教育の充実を図るなど、2021年度からモデル事業として高丘中学校区において、併設型小中一貫教育校の実施を目指し、魅力ある学校づくりを進めてまいります。

市内の全小中学校の普通教室に加え、特別教室にエアコンを設置することにより、こどもの体力・健康維持や、学習環境の向上を図るとともに、地域拠点としての学校施設の活用を促進してまいります。

また、学校におけるトイレ改修やエレベータの設置など、施設のバリアフリー化を進めるとともに、特別な支援を必要とする児童生徒に対して、特性に応じた支援を実施するための指導員や介助員を増員するなど、適正な人員配置を図り、ハード・ソフトの両面から誰にもやさしい学校づくりを推進してまいります。

(仮称)「学びと育ち支援システム」いわゆる統合型校務支援システムについて、こどもたち一人ひとりの、学びと育ちに関わる情報を、教員・学校間はもとより、関係機関と情報共有を図りながら、きめ細やかで、一貫した指導や支援ができるよう、新たなシステムの導入を進めてまいります。

次に市民生活分野です。
経済、環境、社会との調和を図りながら、市民の生命・財産が守られ、安心して暮らすことができる、生活の基盤づくりを行ってまいります。

地域経済の発展と良好な地域環境との調和を図るため、工場緑地率の緩和や緑のあり方等について、検討会を設置し、検討を進めてまいります。

新たに「SDGsインクルーシブ商店街補助金」制度を創設し、商店街に対しても、合理的配慮の提供に必要な費用の助成等を行い、すべての人が、安心して暮らせる共生のまちづくりを推進してまいります。

障害者等歯科診療所等について、診療体制の充実や利便性の向上を図るとともに、すべての市民の歯と口腔の健康を推進する拠点施設とするため、市民病院敷地内に移転し、ユニバーサル歯科診療所として2020年6月に開設いたします。

国の登録有形文化財である明石港旧灯台について、燈籠部の復元やライトアップの整備等を実施し、貴重な歴史遺産として保存するとともに、観光資源としても活用してまいります。

また、平和教育・啓発の核となる施設といたしまして、文化博物館内に「平和資料室」を設置し、平和の尊さと命の大切さを次世代に継承し、市民全体の平和意識の向上に努めてまいります。

次に都市整備分野です。
市民生活に密着した道路などのインフラの計画的な整備により、災害対策や市民の安全・安心な暮らしの確保はもとより、まちの活性化につながる未来への投資を行ってまいります。

鉄道駅舎のバリアフリー化につきましては、林崎松江海岸駅については、2020年度中の供用開始を目指してまいります。中八木駅については、2021年度中の供用開始を目指し、詳細設計を進めるなど、山陽電鉄駅舎のバリアフリー化を促進してまいります。

また、ホームドア設置の促進といたしまして、JR明石駅の3番線につきまして、本年2月1日に供用開始いたしましたが、4番線につきましても、まもなく供用開始の予定であります。西明石駅につきましても、5・6番線、そして3・4番線と、順次、整備を進め、すべての人が安全・安心に鉄道駅を利用できるよう取り組んでまいります。

(仮称)17号池公園については、みんなにやさしい運動公園をコンセプトに、緑のグラウンド、多目的グラウンド、みんな広場の整備や、障害のあるこどもも、ないこどもも、共に楽しく利用することができる遊具を設置するなど、野球、サッカー、グラウンド・ゴルフなどのスポーツ利用による健康増進はもとより、誰もが憩えるインクルーシブな空間として、整備を図ってまいります。

また、市内すべての公園の照明について、順次、LEDへと更新し、環境負荷の低減等を図るとともに、照度アップによる、利用者の安全・安心を確保してまいります。

さらに、災害に強いまちづくりの推進といたしまして、様々な災害から市民を守るため、(仮称)あかし安全のまちづくり計画(国土強靭化計画)の策定や、避難所設備の充実として、小中学校に、災害対策用蓄電池を整備するなど、地域防災力・災害対応能力の向上を図ってまいります。

最後に、行政経営分野です。
市民ニーズが多様化・複雑化するなか、限られた経営資源を最大限に活用するため、最新技術であるAI・RPA等を駆使し、抜本的な業務の効率化を図り、経費の削減や適正な人員配置を行ってまいります。

また、市の組織体制につきましては、市民一人ひとりに寄り添い、更なる市民サービスの向上を図るための効果的・効率的な体制へと整備を行ってまいります。

そこで、SDGsの推進、本のまち明石の推進、市内各地域の大型プロジェクト事業の推進のため、「政策室」、「都市開発室」を再編し、「SDGs推進室」、「本のまち推進室」、「プロジェクト推進室」を設置いたします。 また、持続可能な財政運営に向けて、財務室の「財政健全化担当」を「財務担当」に統合し、連携強化を図ってまいります。

待機児童対策については、平成28年度に臨時的組織として「待機児童緊急対策室」を設置いたしましたが、これを「待機児童対策室」として組織を常設化し、待機児童ゼロに向けて着実な取組を進めてまいります。

事務の所管の見直しとして、天文科学館を、政策局へ移管し、シティセールスとのより一体的な取組を進めてまいります。また、市立図書館に係る事務を、「本のまち明石」の一層の推進のため、教育委員会から市長部局に移管いたします。

新年度予算の概要
令和2年度予算の全体像につきましては、一般会計予算では、歳入の基本となる市税収入が8年連続で増加するなど、一般財源の増加が見込まれます。
一方で、歳出につきましては、待機児童対策に要する保育所等運営費や保育所等整備費の増加などにより、過去最大規模の予算となっております。

令和2年度の予算総額につきましては、
一般会計 1137億8283万1千円
特別会計 667億3304万5千円
企業会計 227億3085万円
合計 2032億4672万6千円

としております。

最後に
明石市は、市制100周年という大きな節目を迎え、次の100年に向けた一歩を歩みだしました。
私は、直面する課題から目を逸らすことなく、中長期的な視点を持って、市民一人ひとりに誠実に向き合い、すべての市民が安心して暮らせるまちを築いていく責務があります。

みんなが安心して暮らせる、やさしい社会、やさしい未来を、まちのみんなで、この明石から創っていくことが私の心からの願いであります。

この素晴らしいふるさと明石を、これから先の新たな時代に向け、更に発展させていくため、議会をはじめ、市民のご理解とご協力を賜るとともに、国・県とも連携し、応援をいただきながら、一丸となってまちづくりを推進してまいりたいと考えております。

皆様には、引き続きお力添えを賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
以上、令和2年度の予算の提案に当たり、予算案の大要と所信の一端について申し上げました。 何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

クリックすると各データをご覧いただけます。
pdf データ1データ データ2データ データ3データ データ4データ データ5データ

このページの上へ